すでに実績を少しでも貯めた人が、さらなる集客をするための一手段としておすすめの方法をお伝えします。
僕のコンサルメンバーさんが実践した結果、「良質なお客様から逆オファーで相談や案件が来る」という結果が出ている方法なので、ぜひ読んでいってください。
さっそくスタート。
デザイン言語化ブログ
コンサルメンバーさんには、自分の過去の実績のWEBサイトやチラシ等のデザインに対して、「なぜこうなのか」を語るブログを作ってもらっています。
まず、ポートフォリオをデザインの一覧として作りますが、そこから、各作品に対してひとつずつ、その作品を深く言語化した記事を書き、ポートフォリオのその作品のページからリンクしていきます。
記事の読者の動きとしては、
- SNSやポートフォリオであなたのデザインを見て、いいなと思う。
- そのデザインの解説記事を見に行く。
- 解説記事で「なぜこういうデザインなのか」に深く納得、腹落ちする。
- 「この人は、ここまでエンドユーザーやクライアントのことを考えてデザインしているのか」とあなたに好意を持つ。
- 解説記事の末尾に「ご不明な点があったら何でもお気軽にお問い合わせください」と書いてあるので、DMで問い合わせてみる。
こうなる。
この動きをたどってもらうと、あなたのデザインに対する考えや姿勢をすでに理解していて、あなたに対して「好意/尊敬/信頼」のいずれかが生まれた段階で問い合わせをもらえるので、非常に仕事がやりやすくなります。
あなたにとっては、自分から仕事をくださいとお願いしたわけではなく、「あなたに作ってほしい」という逆オファーの問い合わせが取れるということ。
これはとてもおいしい話ですよね。
何もしなくても理想的なお客様があちらから来てくれるからです。
では、その記事の書き方を解説します。
記事の書き方
これも、ただよくあるポートフォリオとしてそのサイトの解説をするわけではありません。
コツがあります。
それは、主語を「あなた」にするということです。
ポートフォリオで作品の解説をしようとすると、99%のデザイナーは主語を「私」として作品を語ります。
- 記事のタイトルは「作ったサイトのお客様の名前」。
- 私はこの作品のここをこうこだわった。
- 私はこのお客様がこういう強みを持っていたので、デザインでこういう表現でその強みが伝わるようにした。
- このデザインで、私はお客様のこういう実績を作ることができた。
この書き方だと、記事の読者にとっては完全に他人ごとであり、「自分ごと」ではないので、全く読む気になりません。
だが、主語を「あなた」にすると、一気に読者にとって「自分ごと」になり、真剣に食い入るようにあなたの記事を読んでくれるようになります。
例えば、ピアノ教室のサイトの事例を紹介する場合。
【ダメなタイトル例】
制作実績|タカハシピアノ教室様
こういうタイトルを付けがちですが、読者はこのタイトルでは全く読む気になりません。
なぜなら、読者はタカハシピアノ教室さんに縁もゆかりも無いからです。 あなたもそうでしょう。
このタイトルで記事を真剣に読むのは、タカハシピアノ教室さん本人と、その縁者だけです。
そこで、見せ方を変えます。主語を”あなた”にするタイトルの書き方はこうです。
【良いタイトル例】
「愛媛県松山市 ピアノ教室」で1位を取り、体験レッスンが満席になったサイトリニューアルの事例|タカハシピアノ教室様
このタイトルなら、「地名キーワードで1位を取った」「体験レッスンが満席になった」ということで興味を持てます。
そして、記事の書き出しでも
この記事では、「地名キーワードで1位になるとどのくらいの効果があるか」から、地名キーワードで1位を取った具体的なSEO戦略、満席にした体験レッスンへの動線の引き方まで、具体的な制作事例を元に解説します。 あなたもぜひ参考にしてください。
と書きます。
すると、一気にその記事に対する読者の注目度、真剣度が増します。
他人のサイトの解説であっても、「自分のサイトに取り入れられるかもしれない」という期待が湧くため、真剣に読むようになります。
記事ではノウハウを出し惜しみなくすべて解説していきます。
そして最後に、「ご自分のサイトの集客の悩みなどありましたら、お気軽にお問い合わせください」として、問い合わせフォームやSNSアカウントのDMなどに誘導しておきます。これは各記事のすべての末尾に置く。
いわゆるCTA(コールトゥアクション)です。
この記事の良さは、
「自分も地名キーワードで1位になりたい」という気持ちで訪れたお客様の思考を、「いっそ、もうこの人に作ってもらったらいいのでは?」と意識に変えてしまえること。
ほしいと思っていないお客様を「ほしい」と思わせることができる。
つまり、「潜在顧客」を「顕在顧客」に教育して変えてしまえることにあります。
そして、全部の制作事例について、こういう記事を書いていけば、この「教育の仕掛け」をブログ全部で作っておくことができるのです。
潜在顧客を教育できれば、ライバルは不在になる
WEBデザイナーは、全員「いますぐサイトを作ってほしい」という欲求を自覚した、”顕在顧客”を食い合っています。
だからSNSでも、クラウドソーシングでも、完全な「買い手市場」となり、価格競争の結果、単価は落ちて低単価に疲弊していくのです。
今解説したポートフォリオの集客ブログ化戦略は、この状況を打破し、「あなたを信頼してくれた顧客だけ」を安売りをしないまま、逆オファーで取れるようになります。
デザインを言語化することの意義
ブログ集客は、作ってすぐに結果は出ません。SEOは半年から1年はかかるので、最初はSNSを活用して地道に記事にPVを誘導する必要があります。
ただ、投稿がすぐに過去に流れてしまうSNSと違い、ブログは常にそこにあり、ずっとお客様に訴求し続けてくれます。
SNSから一度ブログ記事に誘導してしまえば、他人の投稿に離脱されず、ずっとそのブログ内を回遊してもらえるという利点もあります。
さらに、何よりも「デザインの言語化」のトレーニングになります。
これができると、お客様との打ち合わせ時においても、説得力のある提案がしやすくなります。
文章がかけるということは、話せるということ。当然その逆もあります。
だからまずは、「自分の言語化能力を鍛える」という目的で、地道にポートフォリオのひとつずつについて、主語を「あなた」にした解説記事を貯めていくといいでしょう。
書かないと一生うまくなりませんし、書いた記事はあなたの永遠の資産になります。
これが100記事でも貯まる頃には、確実にあなたのブログから仕事が取れているでしょう。
集客ブログを作ったらぜひ教えてください。読みに行きます。
もしリソースが空いていて、アドバイスができたらアドバイスもします。