ここからは「自分の単価を上げていくフェーズ」とご理解下さい。
前回までの章を何度も読み込み、本気でガチれば、おそらくはゼロイチを1ヶ月以内には達成でき、月10万~30万くらいまではいけるでしょう。副業のWEBデザインであれば、十分な報酬を得ることができるはずです。
ここからは、「本業フリーランス」として、より発展的なノウハウやテクニックについて解説していきます。
5万稼げてる人は10万になり、20万稼げてる人は40万になるようなノウハウをお伝えしますので、しっかり付いてきて下さいね。
【本章の目次】
1.提案力とは
2.リサーチ/競合調査
3.情報分析力
4.WEBデザイナーのためのマーケティング講座
5.新規集客施策
6.既存ページの改善
それでは早速やっていきましょう。
ーーー
1.提案力とは
提案力とは、「問題提起」と「その解決策」をセットにしたものです。
お客様の中で顕在化している欲求やニーズであれば、お客様から「ホームページが欲しい」「WEBサイトを作ってほしい」と問い合わせがもらえます。
この見込み客の「顕在化された悩み」を食い合ってるのが、クラウドソーシング、ココナラ、WEB、SNSなどで「ホームページを作りませんか?」という営業や出品ですね。
この言葉に反応するお客様の目的は「ホームページを作る」であり、非常に案件の獲得に繋がりやすいと言える。
何を当たり前なことをと思いましたか?
ただ、今全員が「ホームページを作りたい人」を探していて、少しでもそういう人を見つけたら、バーゲンセールのワゴンの取り合いみたいに、WEBデザイナーの提案が一気に群がってきますよね。
この「顕在化された悩みを抱えている市場」は、いわば超超レッドオーシャンです。
ランサーズなどのクラウドソーシングでも、1つの案件に対して50-100くらいの提案が集まることも珍しくない。ここだけ見ると非常に供給過多に見える。
これは「ホームページを作る」ということを目的化しているからです。
僕は常に、「ホームページはあくまでも、お客様の目的を叶えるための手段である」と言ってましたよね。
ホームページを手段と定義すると、その手段の先に目が向く。
ではお客様の真の目的とは何か。
それはいつも言っているように、「集客」「売上」「認知向上」「ブランディング」。
僕のコンサルメンバーのニコさんは、今女性起業家をターゲットにして「ブランディング」を大きく謳っています。
いいですか、皆がこぞってお客を食い合っている「ホームページを作りませんか?」ではなく、「ブランディングをしませんか?」なのです。
するとどうでしょう。ブランディングに興味を持ったお客様がお客様を呼び、結果的にたくさんのクライアントがニコさんのもとに集まってきた。その人達に、「ブランディング」というサービスを提供する一環として、ホームページを作るのです。
ニコさんの商品はあくまでもブランディングなので、ホームページを作らない場合すらある。
ブランディングサービスの中には、SNS運用コンサル、SNSアカウント添削、チラシやパンフレット、ヘッダバナーのアートディレクション、プロモーション用の動画作成まで一気通貫で請け負います。
この例は、ホームページ作成を目的にせず、お客様の目的を見極めて成功した好例でしょう。
つまり、ニコさんの日頃の発信は、ホームページの有用性や機能性を訴求することにとどまらず、「女性起業家の事業をより盤石にして5年、10年先にも持続可能にするためには、あなた自身のブランディングが必要である」という「問題」を「提起」しているということ。
これは「ホームページがほしい」「集客がしたい」「売上をもっと伸ばしたい」という次元ではなく、より高い視座、言い換えれば「次のステージに進んだ訴求」と言うことができます。
お客様も「ブランディングの必要性がわかっている方」もしくは「ブランディングという言葉に興味を示す方」ということになります。
少し想像してみてください。「ブランディングがしたい」と思う方はどんな方でしょうか。
・すでにゼロイチは突破している
・事業がある程度は軌道に乗っている
・それなりに売上も立っているが、伸び悩んでいる
・ライバルに対する差別化をしたいと思っている
・単発の売上は立てられるので、売上の持続性を作りたい
おそらくこのあたりでしょう。
これらは、完全なビジネス初心者は抱かない悩みだと思いませんか?
「ビジネス初心者」を相手にしないということは、「ある程度予算を組むことができる」ということです。
ホームページをこれから新規で作りたい人は、概ね「これから事業を始める人」です。
そういう人は経済的な不安があり、それにより高い単価で取ることが難しくなる。開業時には他にもたくさんお金がかかるから、ホームページにそんなに予算は割けられないということですね。
ニコさんのブランディングのお客様は、すでに独立されていて、事業もある程度軌道に乗っている方がほとんどです。「今も儲かっているけど、ここから更に伸ばしたい」というフェーズ。
そういうお客様は予算が十分に用意できるため、50万、70万などの見積も無理なく訴求できる。
このくらいの単価を一人から取ることができれば、じっくり一つの案件に向き合うことができて、お客様との関係も深く構築することができる。
ニコさんのお客様は8割位、何らかの「継続案件」を依頼してくれています。保守だったり、SEOや運用コンサルだったり、アクセス解析のレポートだったりですね。需要があれば、サービスを作っている。
ニコさんの例では、問題提起として「ブランディング」をテーマとすることで、他のWEBデザイナーとは差別化を図る手段を解説しました。
【問題提起】
・それなりに売上も立っているが、伸び悩んでいる
・ライバルに対する差別化をしたいと思っている
・単発の売上は立てられるので、売上の持続性を作りたい
【解決策】
・あなた自身をブランディングして、「あなただから」という理由で買われる状態になれば、価格競争に巻き込まれることがなくなり、唯一無二の存在として、あなた独自のビジネスを展開していける
↓
だから、あなたもブランディングをしませんか?
まとめるとこんな感じですね。
さらに、「ブランディング」という言葉が刺さりやすい市場を選んでいるのも強い。
「女性起業家」と「ブランディング」の相性は抜群です。
男性はピンとこないかも知れませんが、女性はわかるのではないでしょうか?(余談ですが、僕のLINE読者の男女比率は男35%:女65%です)
ブランディング、女性は好きですよね。
もし男性起業家相手だったら、ここまで上手くいってないと思う。
■問題に気づかせる
ニコさんのところに来たブランディングのお客様も、常日頃から「あーブランディングをしたい!」と思っているわけではありません。むしろ、最初のうちは自分が抱えている問題すら明確に気付いていない。
ただ漠然と、「仕事は回ってるけど、何かもやもやする、このもやもやを解決したい」くらいの解像度でしかなかったりします。
まず、ニコさんの問題提起の発信を見て、「私が抱えている問題はこれではないか」と自覚する。
そして、その解決策である「ブランディング」というものの重要性に、徐々に気付いていくというパターンです。
「問題に気づかせ、その解決策を同時に提示する」
これが「提案」です。
SNSでは、1投稿ごとにこの「提案」をするつもりで発信をするといい。
具体例を述べましょう。
「単発の売上は作れるけど、リピートが取れないという悩みがありませんか?」
↓
(あるある!まさに今の私だ)
↓
「それは、あなたの商品が”あなたから買わなければならない”という形になっていないからです」
↓
(そんな風になれたら素晴らしいな)
↓
「その秘訣が”ブランディング”です」
↓
(ブランディングって、お金も掛かりそうだし、難しそうだし、大手企業しかできないんじゃないの?)
↓
「そう思うかも知れませんが、実はスモールビジネスの方が効果を出しやすく、スモールビジネスの事業者こそ、このブランディングを学ぶべきなんです」
↓
(つまり、私にもできるってこと?)
↓
「今は雲を掴むような気持ちかもしれませんが、こちらの動画教材を見ていただければ、スモールビジネスのためのブランディングを、初歩から応用まで丁寧に解説します」
↓
(有料なのか、どうしようかな)
↓
「この動画教材を学ばれた方は、自分自身のブランディングに成功し、更に自分のお客様にまで”ブランディング”を教えることができるようになり、今や”ブランディングコーチ”とも言うべきポジションを取れて、30万、50万、70万の案件を連続して獲得しています」
↓
(その人は特別な才能があったんじゃないの?)
↓
「この方はまだWEBデザインを初めてたった2年、実際にその人のアカウントもお見せしましょう」
↓
(本当だ、すごい)
↓
「あなたもブランディングを学んでみませんか?」
このようにして、お客様の「一見客は取れても、リピートが取れない」という悩みを「ブランディングしたい」という欲求に昇華させること。
リピートを取れるようになりたい→そのためにはブランディングを学ぶのが最適解ですよ→なるほど確かに→ブランディングのことをもっと知りたい!
こうやって自分の欲求に気づかせれば、今までブランディングに全く興味がなかった人にも、「ブランディング」という商品を売ることができるようになる。
ホームページもそうです。
ブランディングをするにはホームページやSNSが不可欠だよ、と伝えれば、今まで「私はホームページなどほしくない」と思っていた人にも「なるほど、確かにホームページがあった方がブランディングはしやすいな」と、その思い込みや考え方を変えていくことができる。
「提案」とは、悩みや欲求を自覚していない潜在客を、上手に「教育」し、欲求を自覚した顕在客に変えていくことなのですね。
これができれば、供給過多な価格戦争に巻き込まれず、ニッチな悩みを抱えた潜在顧客を「教育」で本物のお客様に変え、一人勝ちできます。
2.リサーチ/競合調査
「提案」とは何かがわかったことで、次は「どうすれば提案力をつけることができるのか」という、具体的な手段を解説しましょう。
■下剋上ロードマップ
下剋上ロードマップを知らない人はこの読者にはいないと思いますが、あのノウハウにおける「100サイト調査」も、実はこの提案力を上げるための作業として、僕が自ら実践し考え出したものです。
提案は、自分の頭の中だけで悩んで考えてもなかなかいいものは浮かびません。原則的に無からは生まれず、必ず「他の情報」の中から導き出されます。
そして、こと「WEBサイト制作」において、効率よく”提案の種””が見つかるのが、同業他社のサイトを研究することです。
どんなキャンペーンをしているのか。
どんなキャッチコピーで人の認知を取っているのか。
どんなキービジュアルを採用しているのか。それを選んだ意図は?
どんなコンテンツを置いているのか。
これから作りたいサイトのメインキーワード上位10サイトを、上から順に見ていき、これら項目をマインドマップやエクセルなどにまとめていくこと。
リサーチする方法は色々ありますが、
1.自分の作るサイトの利用者がどんなキーワードで検索するかを考える。
2.そのキーワードのGoogle上位10サイトを上から順番に調査していく。
1が結構難しいです。完全にターゲットの姿、ペルソナが決まっていないと、そのペルソナがどんなキーワードで検索するかが見えてこないからです。
例えば、「未就学児から習えるピアノ教室」というのが今回のサイトの強みだった場合、それと同じ強みを持っているピアノ教室のサイトを調査すれば、「その強みを活かすにはどんなデザインや色やコピーが効果的か」がわかる。
そして、そのターゲットは「未就学児を子供に持つ母親/父親」でしょう。
仮に母親だとすると、30代、自分でもピアノを習っていた。ある程度可処分所得は高め。配偶者あり。
その人がどんなキーワードを検索するかを想像する。
「未就学児 ピアノ教室」
「幼稚園児 ピアノ教室」
「保育園児 ピアノ教室」
「3歳 ピアノ教室」
「2歳から通えるピアノ教室」
「幼児向け ピアノ教室」
こんなキーワードが考えられる。
ここまでターゲット像を明確にすれば、「その人達がどんなコンテンツを求めているか」は、今のGoogleアルゴリズムで上位10位を見ればだいたい分かる。
問題提起とその解決策。提案ができない人は自分の頭だけで考えるから浮かばない。
どちらもリサーチの仕方さえわかれば、「すでに答えはある」のです。
リサーチをして、「この問題に対する解決策の見せ方はすごくいい」と思ったら、同業他社のターゲットに対して、
「こんなコンテンツを作りませんか?」
と提案していけばいい。
具体例としては、そのものズバリ競合他社のページを見せる。
「こういうコンテンツを作りませんか。調べてみた限り、あなたのビジネスの商圏にこの見せ方をしている人はいません。だから一人勝ちできますよ」と言えばいい。
「ホームページ作りませんか?」よりもずっと強い訴求力になる。
提案は「具体性」と「再現性」があることが大切。リサーチは、その2つを同時に「競合他社の事例」から、少ないコストで得られることができる。
これだけ言ってもリサーチする人は少ない。だからやれば勝てます。
3.情報分析力
情報分析力とは、問題点を見つけることです。これにはビジネスの理解が不可欠。
ビジネスの理解=人の購買心理の理解=いかにターゲットの心情になりきるか。
これまで何度も説明していますが、やはりここに帰結します。売り手目線ではなく買い手目線。
これは、何度「売り手目線をやめろ」と言葉で言っても、一朝一夕にできるものではありません。
なので、こちらも何度か紹介しましたが、もっとも分かりやすく問題点を見つけられる手段として、僕は「売れるロジックマスターウェビナー」を出しています。
既存のWEBサイトを見れば、そのサイトでモノを売るために「何が足りないか」がわかる。
WEBサイトだけでなく、LP、チラシ、バナー、動画広告、メルマガに至るまで、この「売れるロジック」のチェックシートでチェックすることができます。
リサーチは「売れる要素の抽出」であったが、こちらの「売れるロジックチェックシート」は、「売れる要素の一覧」である。つまり、売れているサイトからその要因を抜き出してリストアップし、それを汎用的にまとめたもの。
提案力をつけるための第一歩は、この「売れるロジック」を把握し、「売れるサイト/売れないサイト」を見極める視点を手に入れること。
どんなサイトが売れないのか。そのサイトを売れるようにするにはどうしたらいいのか。
何が余計で、何が足りないのか。具体的にすべてチェックしていけます。
この教材は、デザイナーから販売者へ「視点」を変えるワークです。
WEBデザイナーはみんな、「良さげなサイトを探して、なんとなく真似して作る」という程度の解像度しか持ち合わせていません。
そのセクションはどんな感情を喚起しているのか。
そのコピーや画像がそこにあることは、”このサイトを見ているお客様にとって”どんな意味を持っているのか。
あなたのデザインの定義を、「ただ綺麗な画面、印象的なビジュアル」を追求するためのものから、「ものを売るためのデザインとは何か」に強制的に押し上げるために、僕はこのコンテンツを作りました。
売れるロジックマスターウェビナー
https://atelierriche.com/logic_master_webinner/
昨日は大変多くの方に「売れるロジック」を手にとっていただきました。ありがとうございました。
早速「今まで漠然としていた”売れるサイト”というものが、今回の動画を見ることでとても明確になった」との声を頂きました。
提案力は、まず何よりも「自分で納得すること」から始まります。
次に、「それを他人に解説し、納得してもらうこと」まで理解を深める。
自分のサイトを改善し、次に同じ視点で「他人のサイト」の改善点を探していく。
これができる人が、いわゆる「サイトの添削」ができる人です。
よくベテランのLPデザイナーが、スクールなどで駆け出しが作ったLPについて添削をしていますよね。
デザインの添削は、あくまでも「LP上に構築されているコンテンツの構図や色やあしらい」についてしか改善できません。
それができるだけでも十分すごいのですが、「売れるロジックチェックシート」を元にした添削は、これに追加して、「そこに存在しないコンテンツ」に対する指摘ができるようになる。
「この要素があった方が更に売れるよ」という添削ができるってことです。
売れるロジックを手に入れたあなたは、すでに自分のサイトや他人が作ったサイトに対し、「足りない要素」を見つけることができるようになっているでしょう。
これだけでも、お客様の信頼を得るには十分な武器になります。
ぜひ、何も見なくても「売れるロジック」を指摘できるようになるまで、何度でも使い倒して下さい。
これができれば、あなたが名刺交換で「WEBデザイナーです」と自己紹介したあと、「ちょっとうちのホームページを見てくれませんか」と相手に言われた時、信頼構築がめちゃくちゃ簡単になります。
これは「視点」さえ手に入れればできるので、経験値とかあまり関係がない。口コミが無いサイトには口コミを入れてもらえばいいし、「数字」が入ってないサイトには「数字」を入れてあげればいい。
仮にデザインの添削はできなくても、「要素が入っているか、いないか」は、瞬時に判断できるでしょう。
そのアドバイスをしてあげるだけで、「うちのサイトを修正してもらえませんか?」と言われたり、「もしよかったら私が作りましょうか?」と、相手に喜ばれる営業トークができる。
4.WEBデザイナーのためのマーケティング講座
提案力を伸ばす最も簡単、かつ効果的な戦略は、ずばり、マーケティングを学ぶことです。
実は、僕が今まで解説してきたノウハウやテクニックは、全てこの「マーケティング」の理論を、WEBデザイナーが具体的に実践できるところまで落とし込んだものでしかありません。
「マーケティング」って、デザイナーにとっては曖昧で難しそうなものに感じると思います。僕も昔はそうでした。
自分はデザイナーなんだから、マーケティングなんて興味がないし、学ぶ必要なんかないと思っていた。
でも、フリーランス時代や制作会社で、お客様のビジネスと長く向き合っているうちに、実はマーケティングを学ぶことこそが、「稼げるデザイナー」になるためには最も効率的な手段であると気づきました。
■お客様は「デザイン」はわからないし、興味がない
デザイナーは特に見落としがちな、大切なことを今から言いますね。
それは、お客様は「デザイン」にそれほど興味や関心がない、ということです。デザイナーだけで話してると、これに気づけないんです。
僕のメルマガを読んでくれてるあなたにとってはもう耳タコだと思いますが、お客様が興味があるのは「デザイン」ではなく、あくまでもデザインがもたらす「集客や売上」です。
僕も若い頃、めちゃくちゃ綺麗でかっこいいサイトができた!!と思って、お客様に自信満々に提出した時、お客様の反応が「あー、どうも」みたいに、あまりにも薄くて戸惑ったことがあります。
(え、これめっちゃ自信作なんですけど・・・なんでそんなに塩反応なの???)
こう焦ったりもしましたが、このときのお客様の気持ちが今ならわかります。
まず、「綺麗なのは、プロに頼んでるんだから当たり前」という感覚を持っているお客様が結構多いということ。
そういうお客様にとっては、完成度が高かったり綺麗だったりするのは、いわば「最低限のライン」なのです。
デザイナーがどんなこだわりで作ってるかとか、どれだけ高度なテクニックを使ってるかとか、それを作るのにどれだけ苦労したかなんて「どうでもいい」こと。
こういう反応を示すのは、キャリアを積んだ年配の男性経営者に多いですが、女性にも一定数います。
デザインに関心のない経営者は、実はかなり多い。
このような方の信頼を得るためには、「デザイン」ではなく、「マーケティング」を語ることです。
いいですか、デザイナーだからといって、自分の得意な分野の話ばかりしていては、あなたはいつまでも「作業者」で終わる。
デザイナーの価値を認め、デザインのスキルを尊重し頼ってくれる方であればデザインの知識やスキルは有用ですが、我々フリーランスや副業WEBデザイナーのお客様の中で、そういう方はかえって少数派です。
多くは「デザインそのもの」にはほとんど関心がなく、ビジネス戦略の話ができなければ、あなたを頼ってはくれない。
もちろん「デザイン」のスキルを伸ばすのは当然としても、それだけでは「他のデザイナー」との差別化はできていきません。なぜなら、デザイナーのライバルたちも、そこを伸ばすことは頑張っているからです。
ここでライバルを出し抜くには、デザインに加え、普通のWEBデザイナーが学ばないマーケティングの知識を身につけ、デザインには関心のないお客様とでも会話ができるようになってしまえばいい。
マーケティングを学ぶことは、「経営者の視座でビジネス戦略を語ることができる」ということです。
これはめちゃくちゃ強い。これを知っただけで、お客様のあなたを見る目が変わります。
なぜなら、マーケティングを体系的に学んでいる人は、実際の経営者であってもあまり多くないからです。
特に我々フリーランスや、副業WEBデザイナーの顧客である中小企業/個人店舗/個人事業主のお客様などは、「マーケティングを学ぶ」という意識を持っている人は少ない。
大体が「一部のノウハウは経験的になんとなく知ってる」レベルでしか把握していないし、そもそも日々の営業や経営に精一杯で、これらの勉強をする時間が足りない方が多い。
僕は今地方中小企業(一応全国各主要都市に営業所があるレベル)の製造メーカーに勤務して、DtoCのEC部門をディレクターとして回していますが、我が社の社長もこのマーケティングを体系的に知りませんでした。
社長向けに、僕が知っているWEBマーケティングのプレゼンをしたら、「うちの営業マンに対して勉強会を開いてほしい」と言われたくらいです。
その僕が持ちうる「マーケティングの知識」を、総論的/網羅的に、全部詰め込んでコンテンツをひとつ作った。
それがこちらの「WEBデザイナーのためのオール・イン・ワンマーケティング講座」である。
WEBデザイナーのためのオールインワンマーケティング講座
https://atelierriche.com/post-326/
これだけあれば「WEBマーケティング」の全てを体系的に学べる。
このコンテンツのゴールを、【WEBデザイナーが持つべき、マーケティングのあらゆる「手段」を、全て知識として持てる】という視座に設定した。
メルマガとステップメールとかよく聞くけど、何?
プロダクトローンチって何?
リストマーケティングって何?
情報を売れるけど、物販はどう売ればいいの?
最後のやつは、僕がこれからここに突っ込みます。
もう物販の売り方についても完璧にマスターしている。なにせ本業が日用品ECですから。
XなどのSNS上にいるマーケターは「情報」の売り方を知っていても、「日用品」や「物販」の売り方を知ってる人間はひとりもいなかった。
物販販促マーケティング。
これは「解決する悩みの強くない商品を、どのように売ればいいか」の戦略です。
このノウハウは、X上では誰も語っていません。なぜなら、X上のマーケターは、「悩みが深い商品を扱う」という観点でしかマーケティングを語らないから。言い換えると、「より儲かる商品を扱う」ということが、マーケティングにおける鉄則だからです。
ホリエモンも言ってましたよね。儲かるビジネスの鉄則。
・小資本で始められる
・在庫をもたないでできる
・利益率が高い
・毎月の定期収入が見込める
こんなノウハウがもてはやされてるマーケティング市場においては、当然日用品や、悩みが深くない物販を売る戦略を誰も知らない。
ではなぜ、僕が知っているのか。
僕自身の会社が「日用品製造メーカー」であり、そのEC担当の僕自身が、トライアンドエラーを繰り返して成果を出している生のノウハウだからです。
ずっと前に一度解説したことではありますが、当時の解説を知らない方も多いと思うので、こちらのマーケティング講座の中の、最後のセクションに入れていきましょう。
5.新規集客施策
さて、WEBデザイナーのためだけに僕がまとめ直した「マーケティング」を一通り学んだあなたは、もう巷の起業家、経営者、事業主とも対等か、それ以上の視座でビジネスを語ることができるようになっていると思います。
ただ、今までのコンテンツで総論的にマーケティング知識をつけたとしても「理論はわかったけど、具体的にどう動けばわからないよ」という状態かもしれません。
ここからはより各論的、かつ実践的な章に入っていきます。
はじめに、僕から一つ提案です。あなたは、今最も熱いリストマーケティングのひとつ、「LINE運用」のやり方に興味はないでしょうか。
これはぶっちゃけ、世の中の事業主/起業家が、インスタ運用と並んで「やりたい/知りたい」と思っている、ニーズが極めて高いノウハウとなります。
この仕組みややり方を、ゼロからすべてマスターすれば、お客様の信頼を獲得することは非常に簡単になる。LINEを足がかりにリストマーケティングを学んでいけば、集客にかける手間やお金はどんどん少なくなり、ついには「自動集客」が見えてきます。
なぜこのコンテンツを作ったかというと、コンサルのメンバーさんから「LINE運用コンサルを頼まれた」という相談があったからです。
LINEは日本人の9割近い方が利用していますし、LINEで集客したい事業者様は相当多い。
自分はWEBデザイナーだから、LINE運用の方法なんか知らなくていいと考えるかもしれませんが、その考え方では「フリーランス」としては食っていくのがどんどん難しくなります。
いいですか、我々のお客様(中小規模の事業者)が本当に求めてるのは、「インターネット周りなら全部この人に相談すればなんとかしてくれる」という人脈なんです。
スペシャリストではなくゼネラリスト。「何でも屋」です。
僕もお客様から、パソコンを買い替えたいんだけどとか、家のWi-Fiがおかしいとか、そういう相談をよくもらってました。
で、こういうのに対応するとWEBの仕事も来る。
自分ができなくても、よくある悩みに対して、人を紹介できる程度になっておいたほうがいい。「ハードの相談ならこの人、YouTube動画作りたいならここがいいですよ」とかね。
提案力を伸ばすときの究極は、「私はこれができる」と表明するだけでいいってことになります。
そのために活躍するのが「名刺」であり、「チラシ」であり、その先の「WEBサイト」または「SNSアカウント」であると考えていい。
お客様は、できるだけ「窓口を一つにしたい」と考えています。
あなたもそうでしょ?
例えば、夕食を作るのに、いちいち「肉屋」「魚屋」「八百屋」「お米屋」とばらばらのお店に行くより、多少高くても「スーパーマーケット」を選ぶ。
これをWEB集客に置き換えると、「LP屋」「ホームページ屋」「LINE屋」「SNS運用屋」「広告屋」に、今それぞれ頼まないといけないんですよ。
どの業者も、スーパーマーケットの機能を持っていない。
お客様は「移動手段」として自動車を買いたいのに、「私は超高性能のエンジンを売ります!」「うちのタイヤはすごいよ」「ハンドルならうちだよ」という売り方をしているってこと。
「高性能なのはわかったけど、エンジンだけあっても車は走らないでしょ。すぐに走れる車を売ってよ」ってのがお客様の正直な気持ち。
ホームページを作ったけど、結局何の役にも立っていない。
こういう話はとても良く聞きます。あなたも聞いたことがあるんじゃないかな。
これは、お客様は目的地に移動できる「自動車」が欲しかったのに、そのホームページを作った業者は「エンジン」しか納品してくれなかったってことです。
「すごく性能の良いエンジンなんです」と自信満々で作ってもらっても、タイヤもなければハンドルもない、お客様からすると「どこにも行けない車の部品」を渡されて、結局活用できないまま放置される。
ホームページの業者は「エンジン」を「自動車」と銘打って、何らはばからずそれを売っている。
そして、ホームページはあくまでも「販売動線の一部」であり、お客様がほしい「自動車」とは実は「販売動線全体」のことである、ということに気づいてさえいない。
・どんな悩みを持った人をホームページに呼び込むのか(ターゲット設定)
・どこからそのホームページに人を誘導するのか。(入口設計)
・そのホームページからどこにお客様を送り届けるのか。(出口設計)
これらがあって初めて成り立つ。
ターゲット
入口
出口
これを踏まえてホームページを作ります、と言えば、あなたは「エンジンだけを売ってる業者」よりも高い視座でビジネスを展開することができます。
ちゃんと走れる車を売れるってことです。お客様にとってこれほどありがたいことはないでしょう。
車に置き換えると当たり前の話なんだけど、なぜかWEB業界になると、みんな平気で「部品売り」を始める。
全部のパーツを揃えて提供してあげれば強い。
だから僕は
・ターゲット設定=小規模事業者のためのブランディング
・入口設計=WEBデザイナーのためのSNS運用マスターバイブル
・出口設計=公式LINEコンサル運用マニュアル
このあたりを一気通貫で体系化/マニュアル化して、WEBデザイナーが「走れる車」を自分で提供できるようにしている。
もちろんWEBデザインが本業ですから、LINEやSNSは他の人に任せるっていうならそれでもいい。
ただ、その場合は「あなたがお客様の窓口になって、必要なパーツを外注して上げる」という体制を整えてください。そのために知識の幅を増やしていく。
まとめます。
・我々のお客様である中小規模の事業者は、心の底では「スーパーマーケット」「何でも屋」を求めている。なので、なるべくそれになろうと意識すること。
・自分がフォローできることは全部名刺に書いたり、ポートフォリオやオフィシャルサイトに記載しておくこと。
・ホームページは、単体では「車のエンジン」と一緒。入口、出口設計があって初めて「走る車」になる。
・SNS・ブランディングなどは教えているので、次は「LINE運用」を、あなた自身だけでなく、あなたのクライアントにも教えられるレベルで体系化して教える。
ーーー
ここまでいいでしょうか?
LINEはあなたの「WEBデザイン」のサービスでも使えます。
いわば、あなたのファンを作るためのツールです。
これが「リストマーケティング/ファンマーケティング」を学ぶきっかけになるでしょう。
SNS運用マスターバイブルを運用すれば数ヶ月でポジションが取れます。あなたの発信を見逃したくない、通知オンにしても見ていたいという人が一人でも出てきたら、LINEを開設するチャンスです。
正直、焦ってLINE運用を学ぶ必要はありません。
ただ、WEBデザインを営業していると、お客様から「LINE集客を教えてほしい」と言われることがかなりあります。
そのときに「あ、それも教えられますよ」と言えると、一気に信頼が取れますよね。
であれば、今のうちに手に入れておくのはありかなと。
僕のコンテンツはすべてつながっており、互いにシナジーが起きるようになっています。
SNS運用を学び、そこからよりあなたへの信頼を増やすために、今度はLINE運用を学ぶ。
LINE運用を学んだら、今度はそこからブログ(オウンドメディア)のコンテンツマーケティングを学ぶ。
コンテンツマーケティングの記事は、SNS運用の「深み」としてより高レベルな発信に昇華させることができる。
認知と教育(ファン化)をお互いに行き来させ、お客様が必要なときにいつでも「行動」を起こせるように、問い合わせへの「出口」を設計しておく。
これらにかかるすべてのコンテンツを、僕はあなたにお渡しできる。すべて手に入れれば、あなたが負けることは絶対にないと断言できます。
というわけで、「WEBデザイナーのための”LINE運用コンサル”マスターブック」が完成しました。
フリーランスや副業でWEBデザイナーをやってると、営業先で「サイトはいらないがLINEはやりたい」という方が一定数現れます。
そして、LINE運用をきっかけにして、「やはりWEBサイトがあったほうがいい」と考えを改めるケースをこれまでに何人も見てきました。
あなたのWEBデザイン営業に、「お店のLINE運用をサポートします」というプロダクトを加えられれば、今まで門前払いをされていた「インスタがあるからサイトはいらない」という客に対しても、「では公式LINEを作って集客をしてみませんか」とアプローチすることができる。
インスタとLINEも非常に親和性が高い。
既存のインスタと組み合わせた場合であっても、LINEにはLINEの発信方法があり、それは互いにシナジーを起こすことが可能。
LINEの運用はSNSみたいに手間がかからない。月2回決まった日に、決まった内容を送るだけ。それさえ手間だと言われたら、月額で運用代行を提案できる。
店舗やtoCサービスのLINE運用は、僕が行ってるような情報発信なんかよりずっと簡単に行えます。
僕は「知識や情報」が商品ですが、一般事業者は「商品やサービス=プロダクト」が必ず別にありますからね。
提携のテンプレートに沿って、送る日程も全部決めて、あとは自動で予約配信していけばいいだけ。
■インスタ運用代行との違い
数年前からインスタ運用代行が流行っていました。実際にチャレンジした方ももしかしたらいるかもしれません。
これ、メチャクチャ大変です。店舗や事業者のインスタ運用を代行すると、それだけで他の事業なんか全くできなくなる。WEBデザインと並行なんか絶対に無理。
僕の周りのWEBデザイナーで、そちらに手を出した人で、手間も時間も取られ、疲弊して辞めていく人を何人も見ました。
なので、LINEの運用代行も似たように「手間なんじゃないか」と思うかもしれませんが、ぶっちゃけ全く違う。
そして、LINE代行はインスタに比べ死ぬほど楽です。
いいですか、インスタとLINEは、「お客様が立っているフェーズ」が明確に違うのです。
フェーズを分かりやすく言えば、つまり「ターゲット」が違うのです。
インスタは「新規顧客」、LINEは「既存顧客」です。
■インスタは「新規」を取る媒体
インスタは、「開かれたSNS」であり、常にそこから「新規」が取れる可能性があります。
ストーリーズや、リールなどで、クライアントを全く知らない人の目に触れるチャンスが有る。
だから当然クライアントはそれを期待する。「新規のお客様」がどれだけ獲得できるかが成果であり、そこを最も重要視する。
あなたもWEBデザイナーをしていて痛感しているでしょうが、どんなビジネスでも、「新規」を取ることが最もハードルが高い。
だから、インスタ運用を代行しようとすると、サービスやターゲットによって最適解が異なるため、手を変え品を変え、色々なアプローチが必要になる。何ヶ月もかけて試行錯誤を繰り返す必要があり、その間全く成果が出ないことも普通にある。
これが、インスタ運用代行が高難易度かつ、非常に手間がかかる理由です。
これに対し、LINEはどうかというと、こちらのターゲットは「既存顧客」です。
LINEは、「一度サービスを提供し、満足してくれた方」しか登録してこない。
あなたもそうですよね。
よほどの理由がなければ、全く何も知らないお店のLINEに、いきなり登録したりはしないでしょう。
仮にあったとしても、そんなLINEについては「これいつ登録した何のLINEだろう」と思って、ろくに読まないし開きません。調べるのも面倒だし、遠からずブロックして、リストから削除しますよね。
だから、自ずと「既存顧客のリピートを促す」という発信内容になるわけです。
この内容であれば、定型化、そしてルーティン化ができる。
どんな内容を送ればいいか、すべてこのノウハウにテンプレートや例文でまとめています。
なので、このLINE運用コンサルマニュアルを手にすれば、その瞬間から、あなたは店舗や既存のお客様に対しても「LINE運用をしませんか」という提案をしていくことができるということ。
今まで実績がない方は営業の新たな切り口、武器として使えるし、すでに過去実績があるなら、過去納品してきたお客様に「LINE運用しませんか」と提案できる。