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納品後、保守で毎月の定額収入を作る方法

営業戦略
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フリーランスWEBデザイナーとしてある程度案件がとれるようになると、今度は「案件が終わったあと、次の案件が取れないかもしれない恐怖」と向き合うことになります。

この恐怖はどれだけ稼げていても、フリーランスである限りつきまとうものですが、その恐怖を和らげることができるのが「毎月入る、定額の保守収益」です。

僕の知り合いのYさんというWEBディレクターさんがいるのですが、その方はご自分では一切制作をせず、全て外注で回しています。彼がやっているのは営業とディレクションだけです。


例えば、20万の制作案件を取ってきたら、その20万は外注制作スタッフに全部渡してしまいます。

では、Yさんはどこで稼いでいるかと言うと、毎月の「保守契約」で稼いでいます。

Yさんは「保守契約を結ぶ」ということを、最初から受託契約の条件にしています。イニシャル(初期費用)は20万円程度と安く請負い、保守を毎月数千円~1万円程度で取っています。

フリーランスのWEBディレクターで生きていくなら、このビジネスモデルは理想的な形だと思います。


でも、なかなかこの「保守」を取るのが難しい。

なぜなら、経営者は「イニシャルコスト」は比較的簡単に出しても、「ランニングコスト」は可能な限り抑えたいと考えているので、よほどの理由がない限りここは出し渋ります。

なので、この保守を取りたいなら、お客様に保守を申し込まざるを得なくなる「よほどの理由」を作ってあげればいい。

■セキュリティのリスク

例えば、WordPressで作ったサイトは、定期的にアップデートが必要になります。なぜなら、オープンソース(誰もが内部のプログラムコードを見ることができるソフトウェア)で作られているWordPressには、定期的に「セキュリティホール」が発見されます。

すると、WordPressの運営から、そのセキュリティホールを塞ぐためのアップデートがかかります。

で、アップデートを怠っていると、そのセキュリティホールが放置されたままになり、世界中のハッカー/クラッカーの標的となります。
こういう話をすると、必ず反論があります。

【こんな小さく無名なサイトが狙われる訳がない】


この反論には以下のように答えましょう。
ーー
そう思いますよね、でも、ハッカー(正確にはクラッカーなんですが、伝わるようにあえて”ハッカー”表記で)が今の時代、自分でいちいちアタックしてると思いますか?

全部自動のbotプログラムで、毎日世界中の数万サイトのWPに総当りをしてるんです。

そして、ハッキングできたら報告が上がるようにプログラムを組んでいる。

つまり、全自動でセキュリティホールを探して日々巡回しているbotプログラムに見つかったら、どんな小さなサイトだろうとハッキングにあって、乗っ取られIDやパスワードを勝手に変えられて、管理画面にログインできなくなったりします。

これが決済機能のあるECだったり、顧客の個人情報をDBに保存してたりすると、それを抜かれて売上を奪われたり、個人情報が流出したりする。
ーー
ここまで言うと、今度は次の反論が来ます。

【なるほど。でも、私のサイトは決済機能もなければ、顧客の個人情報を保存してるわけでもないので、最悪ハッキングされても、大きな損害は出ないと思います】


この反論にはこう回答しましょう。
ーーー
ところが、ハッキングされるリスクは個人情報の流出や、売上を奪われることだけではありません。
ホームページを踏み台にされて犯罪行為をされたり、ある日突然あなたのホームページが、アダルトサイトや犯罪サイト、フィッシング詐欺サイト、誹謗中傷サイトなどに置き換わったりします。

特に前者はかなりリスキーで、そこから政府の機関や警察などにハッキングが行われた場合、ある日突然警察があなたの家に来て、サイバー犯罪の容疑者として検挙される可能性も普通にあるのです。
後者でも、そのサイトがあなたのものであることで、あなたが最初の容疑者となりますし、詐欺などの犯罪行為で訴えられるのもあなたです。

そしてどちらも、あなたの潔白を証明するのは至難の業です。

このようなリスクの発生は、毎日テクノロジーが進歩し続ける以上は完全に防ぐことはできないのですが、その発生を限りなくゼロに近づけることならできます。

セキュリティプラグインを入れたり、WPを最新の状態にするなどの保守対策が必須と言えます。


昨日の反論の続きを書きます。
ーーー
また、セキュリティ対策のためにWordPressやプラグイン、テーマなどを更新すると、稀にデザインが崩れたり、中の機能が動かなくなったりします。

このような場合にすぐに対応できて、アップデートの影響によるデザイン崩れやサイトの機能を復旧できるのも、保守契約の大きな強みです。

例えば、スポットでその修正をエンジニアやデザイナーに依頼すると、その修正だけで3万円程度は取られます。これが年に2回でも発生すれば6万円ですね。

また、保守契約には30分以内の軽微な修正であれば月3回までは無料で対応していただくサービスも付いています。
この作業も、通常価格2,000円×3で、6,000円分のサービスになります。

まとめると、月額保守サービスの内容としては、
ーーー
ドメイン/サーバ維持管理費用 月3,000円
WordPress/テーマ/プラグイン更新メンテナンス費用 月3,000円
月3回までの修正作業 月6,000円
フォームからの迷惑メール対策
アクセス解析レポート
ーーー


なお、修正回数は次月持ち越しできて、それぞれ1年間有効とさせていただきますので、修正が一時期に集中した場合であっても、持ち越しで対応できるのでご安心ください。
これらで合計2万円相当ですが、この内容をすべて含んで、今なら50%オフの1万円/月でいかがでしょうか。
お支払いはクレジットカードの自動引き落としとなりますので、お振込みのお手間も掛けさせません。

詳しくはこちらの保守契約書をご確認いただき、ご希望であれば署名捺印の上お戻しください。
ーーー
という感じです。

これまで解説してきた中でおわかりかと思いますが、お客様の反論に対してしっかりとした根拠を持って必要性を訴求できれば、契約に誘導することができます。

お客様との会話の中で、反論をやんわりと潰していくためには、やはりセキュリティの知識、保守の知識、ハードやソフトの知識、法律知識など、幅広い知識が必要です。

今回の内容で、保守契約の月1万円が取れるようになるでしょう。
この保守契約を20件まで積み上げれば、月20万が毎月安定して入るようになります。


まとめます。保守は最低限のセキュリティの知識がないと取れないので、しっかりと勉強をしてください。

大体このあたりをやっておけば安心でしょう。
https://lucy.ne.jp/bazubu/wordpress-security-2-23873.html

セキュリティプラグインは実際に使ってみて、極端にサイトが重くなったりしないかを確認してください。

また、セキュリティ情報は日進月歩なので、常に新しい国内外の情報をリサーチしておく必要はあります。僕のLINEでも重要なニュースなどは流すようにしますが、アンテナはなるべく高く持ってください。

ただ、全てのリスクを自分自身の力でフォローしようとは思わなくていいです。

もし、保守関係で自分にはどうしようもない相談がクライアントから来たら、落ち着いて要件を聞いた上で、ランサーズやクラウドワークスなどに外注して、プロのエンジニアに対応をお願いしましょう。

最悪自分の儲けがなくなっても、いざという時に頼れる後ろ盾を持っておくと、保守契約も安心して取っていけます。

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この記事を書いた人
イチ

WEBデザイナー&ディレクターとして、東京青山のブラック制作会社にて地べたを這いつくばり12年、フリーランス4年、計16年のクリエイター。キラキラWEBデザイナーとは対極のサバイバー。

昨今は一般製造メーカーのWEB&EC&システム&マーケ担当を行いながら、駆け出しWEBデザイナーの完全個別コンサルを行い、多くの”稼げる”フリーランスを排出。

制作会社の事情、フリーランスの事情のどちらも語れる稀有なマルチプレイヤー。

イチは小6から4年間不登校児だったのですが、その半生についてはnoteで書いてます。

読んだ方からは「めちゃくちゃ泣いた」「続きが気になって最後まで目が離せなかった」と大好評の恥も外聞もないノンフィクションエロ小説。お暇ならご一読ください。

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